こんにちは!英語専門塾セプトの角脇です。
模試や過去問を解いていて、苦手に感じる人が多いであろう記述問題。
模範解答を見た時に、なぜその答えになるのか疑問に思ったことはありませんか?
どう書いたら記述問題で点数がもらえるのか、どう対策したら良いのか、なかなか一人では難しいと思います。
東京大学、京都大学のような旧帝国大学と呼ばれる最難関国公立大学であっても、群馬大学のような地方国公立大学であっても、解答を作成するための基本的な考え方は同じです。
先日扱った問題に、以下のような問題がありました。
下線部(c)を,本文に即して70字以内の日本語で説明しなさい。(2020年新潟大学の入試問題より)
What is (c)the connection between cooking and brains? Understanding how and why our brains got so big has been a major puzzle because such a brain is metabolically expensive. In fact, the brain needs more energy for its size than any other organ. Although it might seem being smarter is always better, having a big brain exerts a high toll. Ancestral humans may have compensated for this energy cost by cooking food.
cooking(調理)とbrains(脳)の関係性を答える問題です。
解答の大きなポイントは二つです。
① 本文を読んでいない人が読んでも理解できるように書くこと。
脳の説明としてsuch a brain is metabolically expensive(脳は代謝的に高価である)という部分を利用するのは不適切です。
なぜなら、本文を読んでいない人にはどういう意味か理解しづらい表現だからです。
本文中では、その後にあるIn fact, the brain needs more energy for its size than any other organ.(実際、脳は比べて大きさの割に他の器官と比べて多くのエネルギーを必要とする)と言い換えられています。
こちらの方が、初めて読んだ人にも理解しやすい表現ですね。記述問題の解答としては、この部分を含めるのが適切です。
② 論理の飛躍を埋めること。
この段落の中で調理と脳の関係性に言及した部分として、Ancestral humans may have compensated for this energy cost by cooking food(祖先の人間はこのエネルギーコストを調理によって埋め合わたかもしれない)に気づくことのできる人は多いと思います。
・脳は他の器官よりも多くのエネルギーを必要とする
・調理がそのコストを補う
上記2点でcooking(調理)とbrains(脳)の2つが出てきていて、一見するとその関係性を説明できているように見えます。
しかし、「調理がそのコストを補う」という点については、なぜ補えるかを説明できていません。つまり、論理の飛躍があります。
実は、3つ前の段落にあった、
・調理することで、より大きなエネルギーを得ることができる
という情報を補うことが、論理的な説明を作り上げるために必要でした。
上記2点以外の細かな補足もありますが、大枠としてはその2点を押さえると良い解答になります。
解答例:調理することで、より大きなエネルギーを得ることができ、他の器官よりも多くのエネルギーを必要とする脳を発達させることができるようになったこと。(70字)
このような分析や理解に至るまでのプロセスの部分は、対面でコミュニケーションを取りながらでないと、腑に落ちる理解は難しいと思います。
良い記述答案を作る能力は、毎回の授業での思考の積み重ねが大きな差を生むと思います。
セプトの授業では、生じた疑問をその都度解消しながら、考える楽しさを感じてもらえるよう授業を行っています。
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